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第21回 EOTS 事務局
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1-5-18 千代田ビル
株式会社 ICSコンベンション
デザイン内
担当:吉井/田中
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E-mail: eots@ics-inc.co.jp
EOTS | 第21回 救急整形外傷シンポジウム 2015年4月24日(金)・25日(土)台北国際会議センター
この度、第21回救急整形外傷シンポジウム(EOTS)を担当させていただきますこと、誠に光栄であり、世話人の先生方はもとより本シンポジウムにご参加いただく日本の熱き外傷整形外科医の皆様に厚く御礼申し上げます。
EOTSは、多発外傷、重度開放骨折、脊椎・骨盤外傷などいわゆる3次救急施設で扱う整形外傷例の治療や研究について語り合う場です。これらは、骨折治療学会や日本整形外科学会といった整形外科の学会ではカバーしきれません。そういった意味で本会は、代わりのない、非常に意義深く重要な会であると認識しております。
前回の第20回EOTSでは、過去20年間のEOTSの軌跡が示され、黎明期からEOTSをつくっていただいた世話人の先生方の講演がとても印象的でした。今回は第21回ということで、シフトチェンジしてNext generationとも言うべき若い先生方にフォーカスを当ててこれからの日本の救急整形外傷治療について熱く語り合いたいと考えています。
外傷治療に熱心に取り組んでいらっしゃるみなさんは海外の医学雑誌を毎月チェックされていることと思います。そこには全く新しい手技やコンセプト、治療成績などが掲載されています。我々はこれらを読んで驚き、すばらしい手技だと考え、追試してそれら新しい知見を取り入れていくわけですが、これらの手技は、実は発表元の施設で最低3年以上前にはじめられたものなのです。発表元の医師が着想、倫理的に問題ないことを判断した後、その手技を始めて最低2年は経過観察します。それを自国や国際学会で発表し、医学雑誌に投稿し、採用・掲載されるまでに1年と考えると、最低3年は経っていると考えられるのです。世界は広いです。我々が、日々の診療の中で『これは新しい手技だ』と着想しても、すでに世界では始められ学会報告されているような手技なのかもしれないのです。こういった新しい知見を自分たちで着想することはもちろん重要です。しかし、もっと早いタイミングで世界のトレンドをつかみ、日本から新しい知見を発信していくためには海外の学会に積極的に参加する必要があるのです。そのためには自身の英語力を高める努力が必要となります。今回は台湾で開催することとなりました。そこで、みなさんとともに地元台湾の先生方にもご参加いただいて、『Taiwan-Japan Knowledge Exchange by Rising Surgeons』という英語でのセッションを企画しました。演題はEOTS本来のテーマ、救急整形外科外傷である多発外傷、骨盤外傷、Gustilo Ⅲb/cの開放骨折としました。みなさんに実際の英語プレゼンテーションを間近で見ていただきたいことと、指定演者となりましたが、若い日本の先生方に英語プレゼンテーションをしていただくことを目的としています。
また、各地域の若手の先生方にそれぞれの地域における外傷治療の現状と、若手の先生方のビジョンを語っていただく『Young Surgeons be Ambitious! 』というセッションも企画しました。
そして日本のご重鎮の先生方には、『Expertsが語るhorrible cases』と題しまして非常に教訓的な症例を提示していただこうと考えております。このセッションはnight sessionとして行いますので激しい質疑応答を期待しております。
さらに、台湾から世界のmicrosurgeonとして名高いTu先生に講演をしていただいて勉強したいと考えております。
一般演題は、『治療に難渋した重度救急整形外傷』をメインに据えました。比較的シンプルな単独骨折では治療法が決まっていても、多発外傷に合併すると手術のタイミングや術式など一筋縄ではいかなくなります。また、関節内粉砕骨折など単独骨折でも治療法の選択に苦慮する症例があります。そういった症例、演題でEOTS本来の議論をしたいと考えております。
帝京大学の鈴木卓先生、福島県立医科大学の川上亮一先生とともに熟慮を重ねて企画しました。セッション数は少ないですが、非常に濃密な会になると期待しています。
皆様ふるってご参加、演題登録のほどよろしくお願いいたします。
福山市民病院救命救急センター 整形外科
小川 健一
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