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第20回 EOTS 事務局

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株式会社 ICSコンベンション
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2014年2月27日(木)~3月1日(土)ANAインターコンチネンタル石垣

会長挨拶

平素お世話になっております。

このたび、栄えある、第20回救急整形外傷シンポジウムの会長をさせていただきます、新潟市民病院 伊藤 雅之と申します。都立墨東病院 石井 佳輔先生、日本医科大学 小原 良規先生とともに代表世話人を務めさせていただきます。なにぶん、わたくし自身が、ほぼ20年目の若輩者ですので、至らない点も多々あるとは思いますが、何かを変えていきたいという、やる気だけはございますので、よろしくお願いいたします。

私自身の話で恐縮ですが、私は股関節の分野でナビゲーション手術のバイオメカ研究と大腿骨頭壊死の血管新生の分子生物研究をしていました。中越地震という震災に出会うことがなければ、やりたいことだけを追求すればよいといった自分勝手な人生を歩んでいたかもしれません。しかし、震災に出会い、その地区で唯一の医師として震災初期を経験し、疲れ切ったところでの私設DMATの手助け、自家発電が切れそうになっての自衛隊の給油・炊き出しなど、人は人によって生かされているのだという思いを強く持ちました。そして、生きていること、助けられていることに、感謝しました。その経験を第14回のEOTSでの主題に取り上げていただき、この会に初参加し、また必然の出会いから日本医科大学 川井 真先生、大泉 旭先生に人を生かす医療から教えていただき、その後、外傷にたずさわる先生方と交流が始まりました(結局やりたいようにやっているのかもしれません)。

そうした経験から、今回の会を主催するにあたり、根底に流れるものは“感謝”としました。科を超えて救急医と整形外科医が、あるいは先輩と若手が、垣根なく話し合えるようなEOTSを開催し、その会が20年続いたことに対する発起人・世話人会の先生方、MDMの気概に感謝するとともに、今後外傷を学び、発展させたいという若手参加者、あるいはそうした方々を支えてきた家族を含め、言葉で表現するなら“感謝”ではないでしょうか。

若手から先輩方への感謝、そうした意味で、シンポジウムは「救急医療に求められる整形外科医の役割」(この20年を振り返って…)としました。若手が再度、諸先輩方がなしてきた歴史を勉強することで、再度、感謝の気持ちを確認できるのではないかと思いました。そこには、発起した熊本の温泉で、まだ若者であった帝京大学の新藤 正輝先生、日本医科大学の川井 真先生、MDMの沼田取締役の思いを含めたいと思い、お二人の先生より発言をいただきます。また、日本医科大学千葉北総病院の益子 邦洋先生から救急医が整形外科に望むものを明らかにしていただき、今後、我々が向かうべき方向を見いだすことが出来る、そうした経験を皆で共有できると幸甚です。

先輩から若手たちへの感謝、主題は「失敗から学ぶ整形外傷」(重度整形外傷におけるトラブルシューティング)といたしました。諸先生方には、上から一段下がっていただき、普段の学会では出来ないようなことをお願いしております。失敗という言葉はよくありませんが、Failureとでもいうのでしょうか。我々は患者をよくしたいという思いは共有しておりますが、なにか歯車がうまく回らないことがある。そのような場面のお話は、依頼することがとても心苦しいのですが、若手が窮地に陥った時に同じ轍を踏まないように、どのように復活・回復させることが出来たかをご呈示いただけますと幸いと思っております。この会だからこそ出来る内容で、必見の技だと思います。

また、特別講演としまして、新潟リハビリテーション病院 山本 智章先生に、“回復期から見た急性期骨折治療後の医療連携の在り方”をお話しいただきます。救急に携わっていると、急性期の患者の治療には長けますが、その後の患者の動向・評価には疎遠になります。急性期を過ぎて、慢性期に患者を受ける病院からの目線・お立場・ご経験をお話しいただき、急性期病院との連携について、再考したいと考えております。

本シンポジウムは1995年に第1回が北海道で開催されて以来、毎年北と南のリゾ-ト地で交互に開催されております。今回は新石垣空港の開港に伴って、南の地、石垣で開催いたします。また、第20回の特別企画に、昼のガーデンパーティをいたします。日頃忙しい救急にたずさわる医師がリラックスでき、かつ家族孝行ができるよう、本会の意図を再認識し、ご家族ともども楽しみながらご参加いただければと思います。

最後に、第20回としてのイベントを企画しておりますので、時間がタイトになってしまっております。窮屈とは存じますが、通常のEOTSとは違い、発表・討論は時間厳守でお願いいたします。それでは、皆様、南の地でお目にかかりましょう。お待ち申し上げております。

ありがとうございます!

追記:先日プログラム委員会で集まりました。最終演題は101演題となりました。大盛況です。本当にありがとうございます。いつもより30演題ほど多くなっておりますが、みなさまの努力の結果、ご経験を直にお伝えいただきたく、ポスター形式ではなく、口演形式のまま、行いたいと思いますので、スケジュールは、さらにタイトになっております。運営に当たりまして、みなさまのご協力をお願いいたします。

新潟市民病院 整形外科
伊藤 雅之

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