第26回 救急整形外傷シンポジウム(EOTS)

会長挨拶

この度、第26回救急整形外傷シンポジウムを2024年2月9日(金)・10日(土)の2日間、「ヒルトン沖縄北谷リゾート」にて開催させていただく事になりました。この歴史あるシンポジウムの会長を務める事となり、大変光栄であると同時に、その重責に身が引き締まる思いです。本シンポジウムが皆様にとって非常に実り多いものになります様、粉骨砕身の覚悟で努力して参る所存です。

昨年4年ぶりに開催された前回は、全国から多くの先生にご参加いただき、久しぶりの対面でのディスカッションや参加者同士の交流がおこなわれ、本シンポジウムの良さとその存在意義を改めて認識いたしました。私が初めて参加したのは、2005年の第11回(浅井 淳会長:北海道トマムにて)でした。当時の私は、外傷に興味はあるものの、実際には骨盤骨折や開放骨折などの重度整形外傷の治療経験が殆ど無く、また当時の私が勤務していた鹿児島では、救急整形外傷なるものを系統立てて教えてくれる先生も殆どいませんでした。当時のシンポジウムに参加して、初めて見る様な外傷やその治療に触れた感動は、今でも忘れる事はありません。また、私が日本医大の救命救急センターに留学するキッカケとなった川井真先生との出会いを初め、今やレジェンドと呼ばれる多くの先生と親しく交流させて頂ける様になったのも、本シンポジウムのお陰だと言って過言ではありません。

そこで今回のメインテーマを『原点回帰』とさせて頂きました。本シンポジウムの特徴である「若手医師とレジェンドとの交流」、そして、「よく学び、よく遊ぶ」をより多くの参加者に実感して頂きたいと考えております。主題には、Common fracture、骨盤寛骨臼骨折、高齢者救急外傷、Failure caseと、凡庸ではありますが本シンポジウムらしいタイトルにしてみました。恒例のナイトセッションでは、若手・中堅・レジェンドとの垣根を無くして、骨盤寛骨臼骨折のテーマで多いに語り合いたいと考えております。教育研修講演では、形成外科医による四肢外傷再建の皮弁についてと、救急医による最新の知見についてご講演いただく予定です。

2月の沖縄は、海に入るにはまだ寒い頃ですが、比較的穏やかな気候で、プロ野球キャンプなども開催される非常に良い時期です。参加者のご家族を含め皆様に満足していただけます様、代表世話人の大畑徹也先生(佼成病院)と寺田忠司先生(福山市民病院)と共に、企画・準備を進めて参ります。多くの先生のご参加を心よりお待ちしております。

日本医科大学 整形外科
小原良規

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